会長挨拶

     この度、第1回日本フットケア・足病医学会東北地方会学術集会を2019年10月5日に秋田市の秋田県総合保健センターにて開催させていただくことになりました。本学術集会を開催するにあたり、一言ご挨拶申し上げます。
     本学会は、2019年7月1日に「日本下肢救済足病学会」と「日本フットケア学会」が合併し、「日本フットケア・足病医学会」として生まれ変わりました。その第1回東北地方会をここ秋田で開催できることを大変嬉しく思います。

    フットケア、フットチェックの言葉は徐々に浸透してきてはおりますが、各施設、各診療科で取り組みが行われており、「連携」が密に行われているとはまだ言えないのではないでしょうか。
     今回のメインテーマ“Walk Together”を掲げ、「患者様」「地域」「病院」「医師」「コメディカル」が共に同じ方向へ歩き出し、共働できるキッカケとなるように企画いたしました。多岐にわたる医師、コメディカルスタッフによる活発なdiscussionが行える場を目標としています。
      顔が見える環境作りにより、患者様や地域にあった医療を提供し、そして各施設の得意分野を持ち寄り集約することで、最善の治療を行える環境を作り出せるのではないでしょうか。
 
     地域医療における足病診療においては、多岐にわたる診療科、職種の連携ばかりでなく、紹介元となる透析・糖尿病・整形外科・皮膚科クリニックと局所治療に携わる血管治療・創傷治療専門病院との連携といった、病診連携、病病連携も非常に重要です。このため、近隣の透析クリニックや糖尿病・循環器クリニックのスタッフの先生方にも多数ご参加していただけるように企画を進めております。
     各地域・病院・クリニック・診療科・コメディカルのさらなる共働が必要不可欠となりましたので、多数のご参加と活発な熱い討論を期待しております。皆様のお力でこの地方会が、秋田県や東北地方の下肢救済・足病診療の発展の一助として寄与できることを祈念いたします。
 
 会長   飯野 健二
 (秋田大学大学院医学系研究科 循環器内科学講座)